防災グッズとしても役立つアウトドア・キャンプ用品
近年、自然災害の増加に伴い、防災意識が高まっています。災害時に役立つ防災グッズを備えることの重要性もよく言われているところですね。
アウトドア・キャンプ用品が防災グッズとして有用であることも多くのところで触れられています。
今回は、防災グッズとしても有効活用できるアウトドア・キャンプ用品を、いくつかのケースに分けてご紹介します。
目次
状況別に防災グッズの準備を考える
防災グッズの準備といっても、何でもあれば良いというものでもありません。
防災グッズというのは、基本的に普段は使わずに備えとして持っておくことになります。当然収納のことも考える必要がありますので、ただ闇雲にあれもこれもと手を出すわけにもいかないでしょう。
特にあまりキャンプをされないような方にとっては嵩張るだけの荷物になってしまうこともあるでしょう。
キャンプをよくされる方でも、ちゃんと整理しておかないと、いざという時にすぐに取り出せないということもありえますね。
また想定する災害の規模や状況によっても準備するものは変わってくるでしょう。
ここでは下記のように大きく2つのケースに分けて考えてみる事にします。
- 家にいる場合
- 家から避難する場合
1. 家にいる場合
災害発生時とはいえ、多くの方は自宅にいることの方が多いかと思います。
その状況で備えておきたいことと言えば次の2つでしょう。
- 停電
- 断水
これらは災害時に限らず発生する可能性のあることですし、実際に発生するとかなりの不便を強いられるものですので、最低限の備えはしておきたいですね。
LEDライト
停電時、特に夜間の停電は家の中でも危なく不便なものです。長く使用できるLEDライトは停電が長引いた時にも安心で重宝するものですので、一人に一つ用意しておくと良いでしょう。
LEDライトを防災グッズとしても準備しておこうと考えた場合、選ぶときのポイントになる点をご紹介します。
1. 充電式の場合は持続時間
最近はUSBでも充電できるタイプが多く出ていますが、その場合の注意点は持続時間です。あまりにも短時間しか利用できないものは避けた方が良いでしょう。停電時は充電ができないということを忘れないようにしましょう。合わせてポータブルバッテリーも確保しておきましょう。
またLEDライトによっては携帯電話などに給電できるタイプもありますので、チェックしておくと良いでしょう。
2. 光量の調節
一時的に明るさは必要ですが、単に明るければ良いというものでもありません。光量の調節ができるタイプの方が良いでしょう。
3. 電池式のライトも併用
充電ができなくなるケースも想定し、電池式のものも準備しておく方が良いでしょう。小型のライトでも長持ちしますし、うまく使い分けましょう。
4. ヘッドライトタイプ
両手を使えるようにしておくというのは非常に大切なことです。部屋を明るくするだけではなく、何かの作業(特に食事の準備など)には両手が使えた方が良いですね。ヘッドライトが1つでもあると便利です。
共通して言えることは、なるべく嵩張らない小型のライトの方がおすすめだということです。保管場所もすぐに取り出せる場所に大きなものがあるよりは保管しやすいでしょうし、外に持って出る時にも良いでしょう。またご家族の人数分など複数用意することを考えると、小型のライトがおすすめです。
また充電式のものは充電状態を常にチェックすること、電池式のものは予備の電池を準備するといったことも忘れないようにしましょう。
カセットガスコンロ
停電時にはIHコンロが使えなくなります。また災害の状況によってはガスも止まることがあるかもしれません。
ご家庭のキッチンが使えなくなってもカセットガスコンロがあればひとまずは対応できるでしょう。
キャンプでよく使用されるシングルガスバーナーでも対応は可能ですが、あまり大きなものは調理できないので注意しましょう。
ガス缶もCB缶を使用するタイプで揃えておく方が良いでしょう。
OD缶はキャンプにはおすすめのタイプではありますが、緊急時には調達しにくいなどということもありますので、ストックもしやすいCB缶を用意しておくと良いでしょう。
ポータブルバッテリー
スマホやノートPCなどの携帯機器をお持ちの方が増えている最近では、ポータブルバッテリーも持っている方が多いかと思います。
停電時には当然携帯機器の充電ができません。ご家庭用に大きめのポータブルバッテリーと、外出用に小さいモバイルバッテリーを用意しておくのがおすすめです。
また最近はポータブルバッテリー対応の家電製品も増えています。
特に冬場などは暖房器具が使えなくなると辛いものなので、ポータブルバッテリーに対応している製品の検討もしてみると良いかもしれませんね。
ポターブルバッテリーの充電状態はこまめにチェックし、フル充電を保つようにしておきましょう。
クーラーボックスと保冷剤
キャンプをされる方でしたらクーラーボックスと保冷剤をお持ちの方も多いかと思います。
停電時に冷蔵庫の食材などをクーラーボックスに移動すると良いという話を聞かれたこともあるでしょう。
この点については「停電がどれくらい続いているのか」によって、落ち着いて対応するようにしましょう。
停電直後であれば冷蔵庫の中はまだ冷えていますが、クーラーボックスの中は通常冷えていないでしょう。その場合は冷蔵庫に入れておいたままの方が良いでしょう。
停電が長引くような状況であれば、クーラーボックスに移動させるようにしましょう。その時に保冷剤も使用しましょう。
クーラーボックスをお持ちであれば、状況に合わせてうまく使うように心がけておきましょう。
停電時には冷蔵庫よりも冷凍庫の方に注意
停電時には冷蔵庫よりも冷凍庫の方に注意しましょう。氷が溶けてしまうと、水浸しになりかなり面倒なことになるでしょう。
特に自動製氷機能が付いている場合、「機能をOFFにしておく/氷を外に出しておく」といった対応をしておく方が良いでしょう。お使いの製品の取扱説明書を確認しておくようにしましょう。
氷が溶ける前にクーラーボックスに移して、内部を冷やすために使用してしまうのも良いかもしれません。
冷凍食品などがあればその保存状態にも注意しておきましょう。
もし夜間の停電でこれらの作業をする必要が生じた場合、先にご紹介したヘッドライトがあれば両手が使えるのでおすすめです。
2. 家から避難する場合
家からの避難先として避難所へ行かなければならないケースを想定してみましょう。
どのくらいの時間や日数を避難所で過ごすのかは状況によりますが、ここでは避難時に有用で持ち出せる範囲のものをご紹介いたします。
サバイバルシート・ブランケットなどの防寒対策
キャンプや登山で体温を保つために使用されるブランケットやサバイバルシートは、災害時にも大変役立ちます。特にサバイバルシートは軽くて場所を取らないため、防災バッグ等に入れておくことをおすすめします。
ブランケットも嵩張らないものを選んでおく方が良いでしょう。
ピロー(枕)や寝袋(シュラフ)
防寒対策・長時間滞在することへの対策として、可能であればピロー(枕)や寝袋(シュラフ)も準備しておくと良いでしょう。避難所にどのくらい滞在するかによりますが、緊急時に寝具まですぐに用意できるとは限りません。少しでも体調を整えられるように準備しておくことは必要なことでしょう。
もちろんコンパクトに収納できるタイプじゃないと荷物として嵩張り過ぎるので、大きなものはあまりお勧めできません。
ピロー(枕)には広げればブランケットとして使用できるコンパクトなものもありますので、防災バッグ等に入れられなら1つはあった方が良いかと思います。
雨対策のポンチョ等
大雨の中を移動しなければならないということは想定しておきましょう。緊急で荷物も持ちながら移動するのですから、傘を使用するのはまず難しいでしょう。頭からバサっと被れるポンチョを用意しておくことをお勧めします。
夜間の移動用ヘッドライト
夜間の移動になることも想定しておきましょう。荷物がある、またはお子様もご一緒という場合、さらには停電して外が暗いことも考えるとヘッドライトは必須とも言えるでしょう。
水害対策としてのフローティングベスト
お住まいの地域にもよりますが、河川の近くや床上浸水等が起こりやすいような場所にお住まいで、小さなお子様がいらっしゃるご家庭では準備しておく方が良いかもしれません。
特に道路がすでに冠水しているような状況での避難や移動の場合、大人であればまだ歩けるような水位でも、小さなお子様には非常に危険な状況となることがあり得ます。
特に夏場のゲリラ豪雨等での急な冠水など、普段の生活の中でも危険な状況になり得ます。例えば学校に迎えに行かなければならないような時に使用するというケースなども想定して検討しておきましょう。
防災グッズをまとめて収納しておく時のコツ
防災グッズの収納にお困りの方も多いかもしれません。たくさん詰めておこうと思えば大きいバッグが必要になりますが、普段は邪魔になってしまいます。
食料や水のことまで考えるとさらに大きなバッグが必要になりますが、ご家族分用意するとなると、バッグを大きくし過ぎるのも考えものですね。
そのため先にも述べたとおり、状況を想定した上で何を準備しておくかということが重要になります。
そこでちょっとしたコツとして、必要なものごとに分類しておくことをお勧めいたします。
また防災バッグへの荷物の詰めかたにもちょっとしたコツがありますので、ご紹介いたします。
小分け用のバッグやポーチ、メスティンなどを活用
先にもご紹介した通り、状況に応じて何が必要なのかを検討しておく必要があります。必要なものをすぐに取り出せるように普段から準備しておくという意味で分類しておくことはお勧めです。
例として、
- LEDライトをまとめておく
- ポータブルバッテリーとケーブル類をまとめておく
- 常備薬や塗り薬(皮膚炎、虫刺され等)、絆創膏などをまとめておく
- サバイバルシートやマルチツールのような工具類をまとめておく
などが良いでしょう。
特に薬等を入れておく場合は使っていないメスティンなどを活用する方法もありますね。
他にもピローなどを予め防災バッグに入れておくなどしておくと良いでしょう。
避難をせずに済む場合でも、夜間の停電時にすぐにLEDライトが取り出せれば慌てずに済みますね。
また避難が必要になった時、防災バッグにすぐに入れられるようにまとまっていると行動が速くなり、その分危険回避に繋がります。
当然ですが整理整頓できますので、使用しない時の収納もしやすいですね。
防災バッグの中に荷物を入れる時のコツ
防災バッグというとバックパック型のものをイメージする方が多いのではないでしょうか?
荷物が増えても両手が使えるのでおすすめです。
このバックパックに荷物を入れる時もコツがありますのでご紹介します。
ポイントは「重さのバランス」と「取り出しやすさ」です。
1. 重さのバランスを考える
重いものを中心かつ背中側に
重い荷物は、背中側かつやや上に配置するのが理想です。そうすることで重心が背中に近づき、バランスが取りやすくなるため背負いやすくなり、歩く際の疲労が軽減されると言われています。
荷物の候補として、例えば少しの食品や飲料水などが考えられます。予め入れておく場合は消費期限に注意しておきましょう。
軽いものは下に入れる
着替えなどの衣類やタオル類を底の方に入れておくことで、バッグの重心が下がり過ぎないようにしておくことでより背負いやすくなります。
2. すぐに使うものを最上部付近に入れて取り出しやすくする
常に防災バッグ一杯に詰めておく必要はありません。普段使用するものを避難時に急いで詰めるということがありえます。例えばLEDライトやポータブルバッテリーなどがありますね。
そういったものは緊急時に詰め込みやすく、またすぐに使用できるようにバッグの上部に入れられるようにすると良いでしょう。
先述したように小分けしておくと、いざという時に迷わずに入れられます。
上記を踏まえて荷物の詰めかたを整理すると、
- 底の方に衣類やタオル類
- 中心部にはちょっとした食料や飲料水などを、背中側により重いものがくるように詰める
- 上部にはすぐに使う可能性の高いもの(LEDライトなど小分けにしたもの)
このような順番にしておくと、予め準備できるものや避難直前にバッグに入れるものを普段から整理しやすくなりますので検討してみましょう。
また荷物に隙間が多くできるような場合、ハンドタオルなどで隙間を埋めるように詰めておくと中で荷崩れが起きにくくなります。
近年、豪雨・台風・地震などにより甚大な被害が発生することが少なくありません。河川の氾濫や集中豪雨による洪水や床上浸水・土砂災害・家屋の倒壊など、緊急で避難を余儀なくされることに備えておく必要があると言えます。
お住まいの地域によって状況も大きく異なりますので、大切なことは自治体等が発行しているハザードマップや避難所に関する最新の情報を確認しておくことです。
その上で緊急時には災害情報や警告、避難勧告などの指示に落ち着いて速やかに従い行動できるよう心がけておきましょう。
また避難を必要とする状況は命の危険に関わる状況とも言えます。何よりも優先するべきは、身を守るために指示に従い避難することです。
その時になって慌てて防災グッズを準備しても間に合いません。日頃から少しづつでも準備をしておくことが重要です。
防災グッズとしてもおすすめのキャンプ用品
- テントをやさしく照らす吊り下げ式ライト。
- 持ち運びに便利なコンパクトサイズ。
- アウトドアはもちろん、日常生活の様々なシーンで使えます。
- マグネット付きなのでスチール製(鉄製)フレーム等に取り付け可能。マグネットでテント生地を挟んで使用できます。
- フック付なので、吊り下げて使用できます。収納袋は広げて、マグネットで挟めばシェードになります。
- 吊るすだけではなく、テーブルの上に置いてテント内を明るく照らしたり、就寝前の常夜灯としても使えます。
- 収納袋に入れて持ち歩き可能。足元を照らせます。
- 充電式で繰り返し使用が可能。
- MAX1300ルーメンのバッテリータイプハイパワーライト。
- 3パターンの無段階調光でシーンに合わせて使用できます。
- マグネットで鉄製フレーム等に取り付け可能。
- 三脚用穴(M6)付。
闇を切り裂く強烈な閃光。CREE社製LED搭載。
- 明るさ:120LUMEN
- 照射距離(約):45m
- 照射範囲直径(約):スポット1m
- 照射範囲直径(約):ワイド2.5m
- 防水性能:IPX4
- ソロからファミリーまで幅広く使えるシングルバーナー
- シェラカップからソロクッカーまで幅広く使える開閉式ゴトク
- 高出力2,400kcal/h
- 収納ケース付
- プッシュボタンで簡単に点火できる圧電点火装置付
- ツマミの回転で火力調節可能なガス開閉ツマミ
- 風に強い風防機能付きカセットコンロ。風に強く安定した火力で野外料理が楽しめます
- ご家庭でも使用できます。防災用や緊急時にも便利です
- 専用ケース付きで持ち運び収納に便利
- 小型のクッカーも載せやすいX型ゴトク
- 圧力感知安全装置搭載
- 脱着簡単マグネット方式
- 2.2kw1,900kcal/h
- フタがフラットなので簡易テーブルとしても使える。
- フタが外せてお手入れ簡単。
- 2人で持てる大型ハンドル。
- 収納目安:350ml缶=51本、500mlペットボトル=35本、1.5/2Lペットボトル=10本
- 中綿に暖かいマイクロファイバーを使用
- 極細のポリエスル繊維で、従来のホローファイバーより柔らかく高い保温性があり、コンパクトに収納できます。
- 軽くて暖かい超極細繊維を使用したブランケット。
- ひざ掛け・ショール・腰巻など、様々な使い方ができます。
- 肩に巻いて使用する際に結べるヒモ付き。
- 付属の収納バッグに入れると、お昼寝などに便利な枕や小型クッションとしても使えます。
- 幼児(2~3歳)用フローティングベスト
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